TOBE広報 webマガジン
vol.3

2018年9月
母親と保育士。人生でのたくさんの想いや経験をすべて自分の糧にして。

高橋 由美さん
TAKAHASHI YUMI

(福) 恩賜財団 済生会支部山形県済生会 はやぶさ保育園

 保育士や幼稚園教諭の求人が少なく、就職が厳しかった卒業当時。一般企業に就職し、その後結婚して2人の子育てに専念する日々を過ごしてきた私に、大きな転機が訪れたのは38歳の時でした。保育士として働かないか、と友達から誘われたことをきっかけに、未経験の保育職に飛び込むことを決意。不安もありましたが、大好きな子どもと関われるという嬉しさが勝ったのです。現在は主任保育士としてはやぶさ保育園の運営全般に関わり、園長の補佐や職員の教育・サポートも担当。子どもが遊びから様々な気づきを得たり、自ら探究する気持ちを育んだりすることを大切にしながら、保育にあたる日々です。
 短大時代、先生方の指導はとてもわかりやすく、時に厳しいものでした。ですがその厳しさの中でも頑張れたという自負が、今日の自分を支えています。一般企業で働き身につけたチームワークや、仕事を離れている間も全力で子育てに向き合ったからこそ感じられた大きな喜びや苦労、そして前職の病児保育所で蓄積した看護の知識。そのすべてが今仕事をする上での大きな力につながっていて、未来は「今日」の積み重ねでできていると実感しています。
 学生のみなさんにはいろんなことにチャレンジして、スポーツでも趣味でも、自分の好きなことや得意分野をとことん磨いてほしいです。子どもに自慢できることが一つでもあれば、保育士と親、いずれの立場でもそこからコミュニケーションや信頼関係が生まれるからです。
 東北文教大からもたくさんの卒業生が就職している当園。今後も若い先生たちがずっと働きたいと思える魅力ある保育園づくりに努めたいです。

1961年生まれ。山形城北女子高等学校(現 山形城北高等学校)出身。
昭和57年山形女子短期大学(現 東北文教大学短期大学部)幼児教育科卒業。
現在は主任保育士として、はやぶさ保育園に勤務。

「地元で学びたい」という思いから、山形女子短期大学に入学


乳児院での実習を経験。様々な境遇の子どもに会い保育への考えを深める


一般企業に就職後、結婚。その後、2児をもうけ子育てに専念する


子育てがひと段落。友達から誘われ、保育士として働くことに

未経験の保育職。不安もありましたが大きなチャンスと捉え挑戦を決めました


済生会の病児保育所の立ち上げに関わる


はやぶさ保育園に主任保育士として勤務。充実した毎日を送る