2023年3月
土屋 暁子さん
TSUCHIYA AKIKO
社会福祉法人 みゆき福祉会
居宅介護支援事業所ながすず
両親が共働きで、幼少期に長い時間を一緒に過ごし、育ててくれたのが祖父母でした。祖父母と話すのが大好きでしたし、高齢化が進む社会のことも考え介護職を目指すように。実家から通えて介護福祉士の資格が取得できることから山形短期大学(現 東北文教大学短期大学部)に進学。授業に実習に遊びに本当に忙しい2年間。そんな大変な時を共に過ごした友人とは今でも交流が続いています。
卒業後は特別養護老人ホームに就職。介護福祉士として勤務し、10年目から施設ケアマネジャーを経験。現在は居宅介護支援事業所ながすずで居宅ケアマネジャーとして働いています。身体に直接触れて介護を行う介護福祉士に対し、ケアマネジャーは利用者様のニーズを聞き、その方に合ったサービスを調整、プランニングしていく仕事。この仕事を始めるきっかけは第一子の妊娠でした。早番や遅番の勤務が難しいと悩んでいた時期に、「通常勤務で働ける施設ケアマネジャーをやってみたら」と上司に声をかけてもらったことが契機に。給与面でもステップアップできますし、日程調整も自分でできるので子育てをしながら続けられる仕事だと感じます。
利用者様はご自宅の環境も、経済的にも、求めていることもそれぞれ違います。そんなとき強みとなるのが、短大で身につけた介護福祉士の技術や現場での経験。利用者様の生活を具体的にイメージし、より良いサービスにつなげていく上で活かされています。いま、何よりも大切にしているのは、“ご本人の思いやニーズを尊重すること”。ご自宅にいる利用者様はしっかりとした自分の思いを持っている方がほとんど。
「体が動けなくなっても家にいたい」「こんなことをやりたい」。そうした思いを丁寧に受け止め、応えていきたいですね。
【プロフィール】
1986年生まれ。山形県立上山明新館高等学校出身。2006年山形短期大学(現 東北文教大学短期大学部)人間福祉学科卒業。
特別養護老人ホームで介護福祉士、施設ケアマネジャーの経験を経て、2021年から、ながすずの居宅ケアマネジャー。
1年次
介護福祉士を目指し山形短期大学に入学
27歳
ケアマネジャーの資格取得。短大時代の先輩の勉強会にも参加し、無事合格へ
29歳
短大の恩師の勧めでデンマークの介護施設の研修へ。海外の介護現場を目にする貴重な経験に
30歳
特別養護老人ホームみずほの里で施設ケアマネジャーとして働き始める
結婚、第一子妊娠を機に働き方を見直しました
現在
居宅ケアマネジャーとして利用者の思いに耳を傾ける。求められるサービスへとつなげていくために、法改正、地域の事業・サービスなど新しい情報に日々アンテナをはっている