
2022年9月


菅原 萌さん
SUGAHARA MOE
社会福祉法人敬愛信の会
かほくあいこども園

小さい頃から子どもが好きで〝子どもと関わる仕事がしたい〞と漠然と思い描いていました。高校生のときに一番末のいとこが生まれ、その関わりの中で保育士になりたいと強く思うように。
現在は河北町のかほくあいこども園に勤務。主幹保育教諭として職員のサポートやアドバイス、保育の計画づくりなどに関わり、保育の質の向上をはかることが主な仕事です。保育士は早番や遅番などがあり大変な面もありますが、そんなときに思い出すのは短大時代の担任の先生の言葉。「大変な仕事も、逆の発想でポジティブに考えれば苦にはならない。誰よりも早く園に入って一番に窓を開け、その最初の空気を吸えるのは自分だけ。それが早番の楽しみ」と。どんな仕事にも応用できる、私の支えとなっている言葉です。
保育士として働く中で大きな転機となったのが、社会福祉法人敬愛信の会東根市立東部こども園の園長先生との出会い。保育の仕事は、計画通りに進めるためにときには子どもへの関わりよりも保育士が動きやすいスケジューリングになってしまうことも。でも、そうではなくて〝やっぱり子どもが一番〞というのを教えてくださったのが園長先生。子どもが経験したがっていることをよく見て、計画通りに進まなかったとしても違った反応を面白がり、子どもってすごいと捉えられる保育者。それが保育の愉しみ。そこから私の子どもへの関わり方は180度変わりましたね。
大きな飛躍ではないけれども、子どもたちがちょっとずつ経験を積み重ねて成長していく、その過程に携われることが保育士としてすごく幸せです。今はコロナ禍で母親同士のつながりを持てない現状があります。自分自身の出産・育児の中で人とつながる大切さを身をもって感じました。今後は保護者をつなぐ橋渡しのような存在に自分がなれたらと思っています。

【プロフィール】
1983年生まれ。山形市立商業高等学校出身。2004年山形短期大学(現 東北文教大学短期大学部)幼児教育科卒業。山形市、東根市の保育施設での経験を経て、2022年からかほくあいこども園の主幹保育教諭。
1年次
保育士を目指して山形短期大学に入学
2年次
研究発表で子どもの発達に合ったダンスの振り付けや曲を考え、仲間と試行錯誤した日々は大きな財産に
卒業後
山形市内保育施設に就職
31歳
社会福祉法人敬愛信の会東根市立東部こども園に再就職し、〝子どもが主体の保育〞の大切さに気づく


子どもへの関わり方が180度変わりました
37歳
2人目出産後の育休中にベビーマッサージの資格を取得。子どもだけでなく保護者の思いに応えられる保育者を目指すように
現在
主幹保育教諭として園全体を見守りながら、後輩の育成も。ゲストスピーカーとして保育士の経験を学生に伝えるなど、保育士育成にも力を注ぐ