TOBE広報 webマガジン
vol.13

2023年9月

大竹 航さん
OTAKE WATARU

村山市立大久保小学校

 教員を目指すきっかけは、中学時代、友達に英語の文法を教えた際、「わかりやすい、面白い!」という反応に教える楽しさを知ったから。それから、高校生のとき野球の大会に挑む私に応援メッセージをくれた、小学校時代の恩師の存在も大きかったですね。
 教員1年目は5年生を担当。授業づくりや体育主任としての仕事、高学年の児童との関わり方など、毎日が失敗の日々。それでも当時の指導担当だった教頭先生は「自分でやらなきゃ気づかないし、力がつかない」と。ですから「挑戦し、失敗し、指導をいただく」の繰り返しでしたね。でも、そのご指導が今に生きています。
 大きな転機は受け持っていた5年生が6年生へ進級してからのこと。厳しさを見せることを意識して指導してきたのですが、学級が上手くまとまらなかったのです。そこで、厳しく指導するのではなく、「先生も一緒にやろう」というスタンスに180度方向転換。子どもたちが本音を出してくれるようになり、学級としてもまとまるようになりました。
 大切にしているのは、どんな子にも「君のことが大事なんだよ」という姿勢を見せ続けること。こうした考えは大学の先生方に何度も教えていただいたことです。想いを受け止め親身になってくださった先生方。自分自身もそういった教員でありたいです。
 今の目標は、担任を務める6年生が勉強や行事で一つひとつ成功体験を積み重ね、満足して卒業すること。「楽しかった」と言って卒業してくれることが一番嬉しいですし、自分が自信を持っている部分でもあります。卒業しても学校に会いに来てくれたり、出場する大会に呼んでくれたりして、成長した姿を教え子たちが見せてくれるのもやりがいの一つ。今担任している子やこれから出会う子どもたちとも、そんな関係を築いていけたらいいですね。

私のHistory

1996年生まれ。山形県立寒河江高等学校出身。2019年東北文教大学子ども教育学科卒業。同年から村山市立大久保小学校教諭となり、現在5年目。6年生を2回、卒業生として送り出した。

小学校教員を目指し東北文教大学に進学。友達と野球に遊びに、充実した日々


大学受験での苦い経験から一発合格したいと、教員採用試験に向けて猛勉強


教員1年目。子どもと上手く関われず、挫折を経験


厳しい指導から、「一緒にやろう」という指導へ180度方向転換。

ここがターニングPoint!

子どもが本音を出してくれるようになり、クラスが成長するきっかけに

担任した6年生の卒業式では誰よりも先に号泣


担任する6年生が「楽しかった」と思える1年にするため全力疾走。将来、目指すのは「この先生が必要」と周りに頼られる存在