2021年9月
『電池が切れるまで』
作:宮本雅史
絵:石井勉
KADOKAWA/ 角川つばさ文庫
本の中にあったのは懸命に生きる子どもたちの姿。
子ども病院で過ごす、余命いくばくも無い子どもたちが書いた作品や詩、描いた絵を掲載している本。小学生の頃に読み、「自分と同じ年頃の子たちがこんなに頑張って生きているんだ」と衝撃を受けました。そんな私の現在の夢は、保育者。子どもたちにとって“面白い”と思ってもらえる先生を目指して頑張っています。
人間科学部 子ども教育学科/3年
武田 果穂さん
岩手県立大船渡高等学校 出身
『学校の「当たり前」をやめた。』
工藤 勇一
時事通信社
本がくれた、たくさんの気づき。
そして“学び”を見つめ直すきっかけに
高校3年生の頃、教育関係の本を探していて出会った一冊です。教育現場の問題点を指摘した内容には頷ける部分が多く、学びの在り方そのものを考え直すきっかけになりました。大変だけどその分、得るものが大きい職業が小学校教員だと思います。就職しても向上心を持ち続け、理想の教育者を目指したいです。
人間科学部 子ども教育学科/3年
毛利 仁駿さん
山形県立米沢工業高等学校 出身
『サッカーで日本一、勉強で東大現役合格』
小澤 一郎
洋泉社
「文武両道」への努力が自分の境遇とオーバーラップ
中学からサッカーのクラブチームに所属し、高校もスポーツコースへ。サッカー漬けの日々の中、勉強も疎かにはできず両立に奮闘していた当時、タイトルに惹かれて購入した本です。強豪サッカー校の部員がいかにして「文武両道」を実現しているのかが書かれており、かつても今も自分の人生の指南書のような一冊です。
人間科学部 人間関係学科/1年
渡邉 遥稀さん
日本大学山形高等学校 出身
『いのち輝くいい話』
公益社団法人日本看護協会
河出書房新社
現在の自分に生かされている、命の尊さや人と関わることの大切さ
高校入試の時、図書館でたまたま手にとった『いのち輝くいい話』。当時、看護の道に興味があった私にとって、そこに綴られた看護師の方々の体験談は強く心に響く内容でした。現在は介護福祉へと目指す道は変わりましたが、この本で学んだ命の尊さや人と関わることの大切さは自分の考え方に生かされていると感じます。
短期大学部 現代福祉学科/2年
本島 知夏さん
山形県立上山明新館高等学校 出身
『銀河鉄道の夜』
宮沢賢治
岩波少年文庫
作品から学んだ福祉の精神。
地域に役立てる人材になりたい
高校生の頃ずっと読んでいた『銀河鉄道の夜』は、作者の思いに共感できる大好きな一冊です。宮沢賢治の著作は、自分を犠牲にしても他人に優しくしようというテーマが根底にあるものや、福祉の精神につながる考え方が描かれているものが多くあり、保育者を目指す上で、自分の考え方に大きな影響を与えてくれました。
短期大学部 子ども学科/1年
酒井 陽さん
山形明正高等学校 出身
『世界から猫が消えたなら』
川村 元気
小学館文庫
読書家の母の薦めで読んだ一冊。
今ではかけがえのない宝物に。
中学生の頃、自暴自棄になっていた私に母が薦めてくれた一冊。“世の中は嫌なことばかりじゃない”というメッセージがストンと胸に落ち、これまで自分に注がれていた両親の愛情に気づくきっかけにもなりました。「大学生活を全力で楽しめ」が母の教え。大好きな本と関われる司書を目指しながら、勉強も遊びも楽しんでいます。
人間科学部 人間関係学科/1年
池田 一輝さん
山形県立酒田西高等学校 出身
『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』
kemio
KADOKAWA
読書を通して再確認できた
自分の“居場所”の心地よさ。
Youtube を見て大ファンになったkemio。出版した本ももちろん購入しました。これを読み、友達や家族など自分が素直でいられる“居場所”の大切さを改めて知り、その居場所があることで心を強く持てるようになれた気がします。“気負わず生きていいんだよ”と語りかけてくれるような一冊。高校生の皆さんにもぜひ読んでほしいです。
短期大学部 現代福祉学科/2年
大澤 美紗季さん
山形県立高畠高等学校 出身
『ノンタンシリーズ』
作:キヨノサチコ
偕成社
幼い頃私が過ごした豊かな時間を今度は保育者として子どもたちへと
小さい頃に両親からたくさん読み聞かせをしてもらった『ノンタンシリーズ』。幼心にも、お話に出てくる事柄を自分の日常生活に何かと投影していた覚えがあります。現在、私が目指しているのは保育者。私に楽しい思い出をくれた両親や当時の保育園の先生方のように、将来は子どもたちと豊かな時間を共有したいです。
短期大学部 子ども学科/1年
三浦 真綾さん
山形県立酒田東高等学校 出身
※内容は取材時(2021年7月)のものです