TOBE広報 webマガジン
vol.7

2020年9月

2010年に開学した東北文教大学は、今年10周年を迎えました。
今日までの10年間の足跡を5名の方々と共に振り返ります。

前学長・子ども教育学科 教授
鬼武 一夫

山形に開かれた大学として
全力で走り続けた10 年間。
今後も一層の成長を期待

開学から現在までを振り返ると、とても濃密な10年間でした。開学時の主目的であった小学校教員養成に向け、平成23年には教職実践センターを構想し、阿部建夫先生を中心に組織を具体化。同センターが着実に機能するようになり、現在は小学校教員就職率で全国8位にランクインするほどの著しい成長を遂げました。他にも国際交流の活性化をはじめ多様な分野で成果をつくり、大学の認知度や存在感を高めることができたと実感します。今後も山形のために何ができるかを考え続け、The locals are the best!の精神で頑張ってほしいですね。

子ども教育学科 元准教授
山王堂 惠偉子さん

保育の理論と実践を追求。
プロとしての誇りを持てる
学びをこれからも

保育者を目指す学生たちへの指導や、実習指導教員として実習先との連携強化等にも取り組みました。学生たちの変化を感じたのは開学から4年目くらいからでしょうか。保育を“理論的に学ぶ”ということが意識化され、4年間の学びを経て保育者になる者としての誇りが感じられるようになったのです。卒業した先輩の話や姿を見聞きし、「東北文教大学は社会から期待されている」という実感を持てたことが大きかったと思えます。学生の皆さんには保育のプロとして堂々と社会に羽ばたけるように、たくさんの理論と実践を学んでほしいです。

子ども教育学科 元教授
阿部 建夫さん

教職実践センターの礎を構築。
模索し続けた、学生が主体の
より良い授業のあり方

東北文教大学は、私が昭和45年に教員になって以来取り組んできた算数教育の集大成であり“、研究所”のような存在です。教員を目指す学生たちには「教員とは子どもにとってどんな存在であるべきか」を理解してもらうため、毎年授業のあり方を模索しながら、シラバスの内容についても改善を重ねていきました。東北文教大学の使命は、山形という地域に生きる人材を育てることだと感じます。今後、地方の存在価値はますます高まるものと思います。その時に一層力を発揮できる人材を育成していただくことを願ってやみません。

仙台市立片平丁小学校 教諭
平成25年度 子ども教育学科 卒業
日野 勝さん

1期生として手探りの中
進んだ夢への道のり。
そして深めた多くの絆

東北文教大学の1期生として、子ども教育学科に入学。はじめは手探りながらも夢に向かって学ぶ中、具体的な進路を自覚した時に、自分の人生を振り返り、社会貢献を意識した進路選択を考えるようになりました。東北文教大学は、学びや交流をとおして、仲間・教職員の方々・地域とのたくさんの“絆”をつくってくれました。卒業した今もその絆は変わることはなく、かけがえのない宝となっています。これからも伝統を重んじつつ、常に未来の社会を見据えた教育方針によって、さらなる発展を遂げられることを期待しています。

東北文教大学付属幼稚園 教諭
平成25年度 子ども教育学科 卒業
阿部 美里さん

一人ひとりの可能性を
広げてくれる大学
この良さをより沢山の方々へ

ピアノや造形活動など実践に加え、保育の理論に基づき、子どもについて、深く学ぶことができました。教育力向上サークル“ええじゃないか”の立ち上げでは、企画・運営する大変さ、そして楽しさや達成感を味わいました。一人ひとりに寄り添い、可能性を広げてくれるこの大学の良さをたくさんの方に知ってもらい、先生を目指す人が最初に調べたくなる大学になってほしいと思います。また来年の新学科誕生により、よりさまざまな視点で学びを深められる大学になることを一卒業生としてとても楽しみにしています。