2022年3月
日本大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程単位取得後、1987年より豊橋短期大学(現 豊橋創造大学)講師、東海大学講師、文京学院大学大学院教授を経て2011年より現職。専門は個人差に関する研究で職業適性や個性や動機づけの研究などにも関わる。好きな本のジャンルは思想や哲学に関するもの。
東北文教大学教授・同附属図書館長
松田 浩平
全ての学問に
関わりたい人のための“知の拠点”
大学附属図書館としての大きな役割の一つに、学生および教職員のための研究・教育のための資料提供があります。「本館では研究分野に合わせた学術データベースを各種購入しており、テーマに沿った文献を入手することができます。また多様なジャンルの学術雑誌も取り揃え、最新の情報に触れられる環境を整えています」と話すのは松田 浩平館長。また本学が設置する4学科に関わる専門書が豊富に揃うのは、本館ならではの特長ですが、重点を置くのはそれだけではありません。「前身である山形女子短期大学には国文学科と英文学科がありましたから、両学科に関する古い資料も所蔵しています。また幼児教育に関する文献が豊富なのは、昭和42年に幼児教育科(現 子ども学科)を設置し長い歴史を重ねてきたという背景があります」。さらに地域文化の資料も充実。館内2階の郷土資料室には、県内に伝わる民話に関する資料を保存します。その点数は県内随一。本としては残されていないような民話についても、論文として残されているというから驚きです。
もちろん、学習スペースとしての機能も充実しています。館内の1階と2階それぞれに自習席を設けるほか、学生一人ひとりの能動的な学習を支援する “ラーニング・コモンズ”のためのエリアを設置。一人で集中したい時はこの席、グループ学習や少人数でプレゼン練習をしたい時はあの席、といった具合に目的に合わせた学習が可能です。プロジェクターやノートPCの貸出サービスもあり、文献や電子情報を活用しながら思い思いのスタイルで学習を進められます。
活用の仕方はユーザー次第。
充実した学び体験を
現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、附属図書館の利用は本学の教職員・学生に限定されています。利用制限以前は、例えば絵本を借りに来る親子連れや学習等の資料を求めてやってくる高校生、地区の歴史や文化に関する資料を閲覧に来るご年配など、地域の方々の利用もさかんだったそう。「シェイクスピアの昔の文献を探しにやってきたと言う90歳くらいのおじいちゃんもいらっしゃいました。とても嬉しいことですよね。人は生涯学び続けるもの。私たちは学びのためのリソースを提供させていただきますので、それを利用者の方々はいかようにも活用して、こちらが思いもつかないような附属図書館の使い方をしていただければ」と松田館長。これからも附属図書館は、利用者や時代のニーズに合わせて進化し続けていくことでしょう。
自己肯定感の教科書
作者:中島輝
出版:SBクリエイティブ
自己肯定感は「高める」ではなく「高まる」。その方法をわかりやすく紹介。
図解日本語
作者:沖森卓也・木村義之・陳 力衛・山本真吾
出版:三省堂
現代日本語についてもっと知りたい、学習したい人に向けた待望の入門書。
サピエンス全史 上
ユヴァル・ノア・ハラリ(著者)・柴田裕之(訳)
出版:河出書房新社
宗教、自由といった「虚構」をテーマに現代社会を鋭くえぐる世界的超話題作。
「伸ばす」保育で
“やりたい”がのびのび育つ
作者:竹居 正
出版:祥伝社
こどもヶ丘保育園が目指す保育理念が詰まった一冊です。
東北文教大学附属図書館
☎ 023-688-7544
開館時間や休館日等は本学HPをご覧ください。
※現在は図書館の利用を本学の教職員・学生のみとし、学外の方の利用を制限させていただいています。
大好きなジブリ映画に登場する食べものを特集した絵本や、ジブリ美術館に関する本などが揃っていてテンションが上がります(笑)。ノートPCの貸し出しサービスもよく利用しています。
書架には教育に関する書籍が豊富に揃っており、関心がある特別支援教育について調べたり、新聞架では気になった記事をスクラップしたりすることも。わからないことがあれば気軽に相談を!
子ども教育学科は授業の中で模擬授業や模擬保育を行う機会があるため、参考になりそうな資料を求めて来館することもあります。郷土に関する資料が充実しているのも魅力ですね。