TOBE広報 webマガジン
vol.18

2026年3月

声にならない思いに
そっと寄り添い
人と社会をつなぐ

櫻井 恵美さん
SAKURAI MEGUMI

山形県男女共同参画センター 相談員

 山形県男女共同参画センターで相談員として従事し、皆さんの誰にも言えずに抱えてきた悩みや、言葉にならない思いに耳を傾けています。当センターは直接的な支援を行う機関ではないため、まずは寄り添って話を聴き、必要に応じて適切な支援先につなぐことが役割です。はじめは思うようにいかないことばかりで、電話での相談を終えるたびに反省を重ね、知識不足を痛感する日々でした。それでも関係機関の情報収集や研修を通して傾聴を学び、少しずつ仕事に活かせるようになってきたと感じています。
 卒業後は民間企業の営業職として忙しい日々を送りましたが、コロナ禍をきっかけに立ち止まり、地域で民生委員として相談対応に携わる母の姿に心を動かされました。40代での転職には迷いもありましたが、「やりたいことをやればいい」という夫の言葉が後押しとなり、今の道を選びました。
 山形女子短期大学(現 東北文教大学短期大学部)へはスポーツ推薦で進学し、卓球部に入部。競技を辞めたいと悩んだとき、顧問の先生からの厳しい一言に奮起し、練習に励みました。短大2年のインカレ団体戦では「あなたなら大丈夫」と強豪校との大一番を任され、勝利をつかんだ経験は、今も私の支えです。幼児教育科で学ぶ中、発達心理学に興味を持ち、先生の勧めで大学に編入。心理学を学んだ経験が、約20年を経て今の仕事につながっているのですから、不思議な巡り合わせを感じます。
 現在は相談業務に加え、広報誌の作成や取材も担当しています。また、男女共同参画の視点を取り入れた地域防災にも力を入れており、被災者に寄り添った支援をしたいという思いから、防災士の資格を取得しました。今日より明日、少しでも成長した自分でいられるよう、これからも一つ一つの声に真摯に向き合っていきたいと思います。

私のHistory

1978年生まれ。酒田南高等学校出身。山形女子短期大学(現 東北文教大学短期大学部)幼児教育科卒業。テレビ局や薬品メーカーでの営業職、社会福祉協議会での相談対応を経て、2021年より山形県男女共同参画センターに入職。

ねんりんピックでの活動を通し、子どもに向き合う仲間の姿に心を動かされる


インカレ団体戦での大一番を任され見事勝利!卓球競技の集大成となる経験を得る

ここがターニングPoint!

顧問の先生の薦めで大学へ編入。心理学を学んだ経験が今に活きる


テレビ局や薬品メーカーでの営業職を経験。多忙な生活の中で、コミュニケーション力を磨く


社会福祉協議会での相談業務を経て、山形県男女共同参画センターへ入職。多様な悩み・思いに耳を傾ける


防災士の資格を取得し、男女共同参画の視点を取り入れた地域防災にも力を入れる