
2025年3月


土屋 稚さん
TSUCHIYA WAKA
おかげさま文具店 店主

中学時代の老人ホームでのボランティアがきっかけで福祉の仕事を目指しました。短大では福祉の世界に触れる新鮮さ、吸収していける達成感がありました。それに何より、勉強するときは文房具が使えるからモチベーションが上がりますしね!この文房具愛は小学生の頃から。特にペンケース集めに夢中で、一時期は100個ほど持っていたことも。ペンケースの中にそれぞれのテーマで世界観をつくるのが大好きだったんです。
就職活動では中学校時代に訪れた蔵王長寿園に何度も通い詰めました。空きはなかったものの、利用者さんと手紙のやりとりをしていたこともあり絶対そこに就職する!と決意。たまたま空きが出て就職が決まったのは卒業式直前でした。20歳から13年間、介護福祉士として勤務。利用者さんからお話を聞くのも自分が話すのも好きで、とにかく楽しかった思い出でいっぱいです。働きながらケアマネージャーと社会福祉士の資格も取得し、勤め上げると思っていた福祉の仕事。けれど、結婚、出産を経て復帰を考えたとき、夜勤勤務の難しさを痛感。次もやるなら好きな仕事をと、文房具屋をやろうってシンプルに思いましたね。
最近では小売りだけでなく「こんなグッズを作りたい」というクライアントさんとそれに合わせたサービスをつなぐ仕事も。今、思い描いている夢は自分が生まれ育った上山を〝紙の山〞にすること。縁起物の加勢鳥の藁を紙に漉き込んだ和紙で婚姻届やのし袋を制作したり、畳屋さんとのコラボで〝畳を持ち歩く〞文房具を作ったり、上山市の企業とのコラボから生まれた文房具を通して、上山に来る人が増えたらと願っています。自分の「好き」という想いが一番の強み。ときめき、惚れ込んだ文房具愛をこれからもまっすぐに伝えていきたいです。

【プロフィール】
1986年生まれ。山形県立上山明新館高等学校出身。2006年山形短期大学(現 東北文教大学短期大学部)人間福祉学科卒業。同年から養護老人ホームで13年間介護福祉士として勤務。2020年におかげさま文房具店をオープン。
1年次
福祉の知識が広がることが楽しく、授業が終わってからも友達と自己学習する日々
2年次
実習で理想と現実の違いに直面し号泣。そんなときにも先生方が相談に乗ってくれた
20歳
養護老人ホーム蔵王長寿園に就職。利用者さんとの触れ合いが何よりのやりがいに
35歳
結婚・出産を経て次の仕事を模索する中、〝文房具屋をやろう!〞と奮起


〝やりたい〞という強い思いと、たくさんの縁がつながりお店をオープンできた!
現在
私のお店に並べるのは使ってみて良いと思った文房具だけ。次々と浮かぶアイデアで文房具を通して上山の魅力を発信
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