TOBE広報 webマガジン
vol.1

2017年12月

昨年度、東北文教大学は開学6周年、東北文教大学短期大学部は開学50周年という大きな節目を迎え、その伝統と歴史を糧に新たな飛躍のステージへと踏み出しています。そこで、近年の取り組みや今後のビジョンについて、鬼武学長に語ってもらいました。

学校法人富澤学園として創立以来90年、変化する時代のニーズに対応するため、形を変えながらも、教職員が一丸となってひたすら前を向いて歩んできた、今日までの道のり。近年は「大学ランキング」(朝日新聞出版)や「大学の実力」(読売新聞社)といった全国ランキングにおいても、様々な分野で名を連ねるようになり、本学の魅力や実績が客観的な数値として示され、評価されていることを大変嬉しく、誇りに感じています。

本学の強みの一つに、開学以来一貫して行っている少人数制の教育システムがあります。教員一人あたりの学生数は10人から11人。学生一人ひとりに目が行き届き、さらに、同窓会や止宿協力会を始めとした地域の方々との強固な連携も後押しとなり、教職員が一体となって学生を入学から卒業まで手厚くサポートできる環境、すなわち、“東北文教大学学生支援ネットワーク”が整っているのです。地域に大事にされている私たちだからこそ、地域で活躍できる人材を育てて地域社会に還元していくこと、それは地方にある大学としての使命でもあります。

これまで輩出してきた卒業生は総勢16,974名。その就職先は一般企業を始め、多くが教育や保育、福祉の分野であり、これらの職種に共通することは「人の成長」に大きく関わる仕事であるということです。乳児期から学童期という子どもたちの著しい発達過程に関わる保育専門職や小学校教諭。そして、日常の介護だけでなく、時には看取りの瞬間に立ち会うこともある介護福祉専門職。高齢者は衰退期・喪失期という側面のみで扱われがちですが、人間は生まれてから亡くなるまで成長し続けるもの。人の成長に向き合う仕事に特に必要とされるのは、人間性の豊かさです。建学の精神「敬・愛・信」のもと、これからも一層、深い人間愛と豊かな人間性を兼ね備えた人材の育成を目指していきたいと思います。

急速に進む少子高齢化などの社会構造の変化やグローバル化などの時代のニーズに対応するため、本学も地域に貢献できる新たな人材養成を使命とし、常に学びの場として変革させていく必要があります。変えるべきもの、変えてはいけないものを常に見極めながら、新しい取り組みを推し進め、学生一人ひとりが輝けるように、よりよい教育、そして大学の在り方を追求していきたいと考えています。

東北文教大学

「大学の実力」調査で、私立大学ベスト4

学生一人ひとりに対して、きめ細かなフォローアップ体制を整えているのが本学の大きな特色。学生の学びや生活情報を教職員全員で正確に把握・共有し、時には保護者を交えての面談を行い、学生生活の中での不安やつまずきの解消にあたります。本年7月発行の読売新聞「大学の実力2018」による私立大学552校の調査データでは、本学の卒業率(95.1%)・正規雇用率(79.0%) の高さ、留年率(3.7%)・退学率(1.2%)の低さの4つを兼ね備えた大学は、本学を含めて4大学しかありません。私たちの継続してきた取り組みが結実した成果です。私たちはこの成果に信念と自信を持ち、これからも努力を惜しみません。

徹底的な就職支援と圧倒的な就職力

本学の正規雇用率79.0%は、県内トップの実績。進路支援は本学が最も力を注ぐ学生支援の一つであり、進路支援センターが中心となり、学生の希望進路の実現をサポートしています。また、教員採用試験を目指す学生に対しては、県内小学校での校長経験を持つ教員が常駐する「教職実践センター」が強力にサポート。今年度の小学校教員採用試験では15名の合格者を輩出しましたが、最も合格者の多かった山形県では、二次試験に進んだ10名全員が合格という快挙を成し遂げました。

多様で主体的な学びを実践

一方向的な講義で知識を身につけるのではなく、学生が主体的に、自ら課題を解決できる力を養う学習方法「アクティブラーニング」が全国的な広がりを見せる中、本学では短期大学部も含め、実に全体の3分の2もの科目でフィールドワークやグループワーク、プレゼンテーションといった双方向的な学習スタイルを取り入れています。さらに、今年度はじめには、学内4箇所にラーニングコモンズの設備が完成。文献やインターネットの活用はもちろん、グループワークやディスカッションなど多様な学びの形が生まれています。

広報誌タイトル
「TO BE!」の由来

TO BE には「やがて~になる」の意味と「TOBE(飛べ)」という思いを込めました。
東北文教大学は「なりたい自分」を見つけ、未来に向かって羽ばたいていく皆さんを応援していきます。